ファミリータイプの鍵
ファミリータイプの自転車といえば、いわゆる「ママチャリ」と呼ばれるタイプのものが主流ですが、こうした自転車にはフロントフォークの片側に固定式の鍵がよく付いています。
鍵をかけると本体から車輪側に金属の棒状のものが飛び出て、これが車輪のスポークに当たるので、ロック機能となっています。
解錠するには専用の鍵があるわけですが、こうしたタイプの鍵は、本体の一番奥に押し上げることで解錠する装置がついています。鍵を入れるとその部分まで届いて解錠しようとしますが、ミソは鍵の途中にある「くぼみ(切り込み)」で、本体の中心部分には防御のためのストッパーがついており、鍵の途中の「くぼみ(切り込み)」の位置がストッパーの位置とピッタリ合わないと押し上げられないようになっているのです。
従ってピッキング法では、同様のタイプの鍵でも違うものを利用するのが一番簡単ということになり、ストッパーに邪魔されないようその部分を全部削ってしまえば、ストッパーに関係なく一番奥の解錠する装置を押し上げることができます。
ピッキングに使う器具はビニール傘の金具、先の曲ったピンセット、堅い針金、細めの棒レンチの先を曲げたものなどでも代用できます。解錠すれば本体はドライバーで簡単に取り外せるので、新しいものと交換するようにしてください。